親子で聴きたいオチャノマ音楽-1
ビューティフルハミングバード
子供の頃のキラメキを感じながら歌う
透き通るような伸びやかな歌声と、温かいアコースティックなサウンド。
聴く人をいつも優しく包む、ビューティフルハミングバード。
最近では、“みんなのうた”や、絵本の読み聞かせLIVEなど、
子供達のために歌うことも増えてきたお二人。
その笑顔を見ていると、どこからか子供達の笑い声が聞こえてくるようでした。
“みんなのうた”「ウメボシジンセイ」を歌って本当に嬉しかった
— 今年「ウメボシジンセイ」という曲をNHKの“みんなのうた”で歌われました。前から“みんなのうた”はやりたかったそうですが、実際にやってみてどうでした?
小池:本当に嬉しかったですね。たまたま、いい出会いがあって。去年の夏に石巻でライブ演奏した様子がラジオでオンエアーされて。それを、作詞、作曲した方が二人とも聴いてくださったんです。(作詞:大島亜佐子 作曲:櫻井映子)それで、お声をかけてくださり、二つ返事でやります!って(笑)。
— 反響はどうでした?
田畑:良かったですね。僕は、特におばあちゃんが、一番喜んでくれましたね!やっと届きました、おばあちゃんに(笑)。わかりやすいもんね、絵と歌でテレビで流れると。紅白に出たくらいの感じでしたよ。メロディーも耳に残るし、面白い曲だから演奏してても楽しかった。子供達がそれを口ずさんでくれているって思うと、良かったなあ~って思いますね。
— “みんなのうた”自体に影響を受けていたりしますか?
小池:ものすごいありますね!実は、私は、NHKの児童合唱団出身なんです。だから、自分が子供の頃に録音に参加したこともあるんです、“みんなのうた”に。今回「ウメボシジンセイ」の中でも、私の後輩の合唱団の子達と共演したんです。
「ウメボシジンセイ」のシングルに収録した他の曲でも子供のころにアグネス・チャンさんと一緒に歌った「神父さんのパイプオルガン」が入っていたり、その他にも「まっくら森の歌」と「まるで世界」と「オランガタン」って曲が入っています。
—「まっくら森の歌」って印象に残っているって人が多いですよね。
小池:みんなの歌で、怖かった曲の1位らしいよ。本当に怖くてね、子供の頃。映像も不思議な薄暗い森の中におじさんが立ってて、消えたり。 怖いもの見たさもあって。今でも曲作りの時に、ちょっと怖いけど、ちょっと知りたい、みたいなのを意識して作ったりもします。『HORIZON』でいうと「よびごえ」みたいな感じ。
絵本からもらった、たくさんのキラメキ
—絵本の読み聞かせLIVEをやられていますが、どういったものなんですか?
小池:このあいだ、tupera tupera(ツペラツペラ)*1と吉祥寺の「キチム」*2でやった時は、彼らの絵本「ワニーニのぼうけん」をやりました。プロジェクターに絵を映して、私が文章を読んで、タバティ(田畑さん)がギターをひく。ツペラの二人にも効果音的に楽器を鳴らしてもらいながら、バックで絵本を盛り上げるように演奏をするんです。テーマ曲も作って、最初と最後に歌って。食堂なので、床にラグを敷いて、みんなに座って聴いてもらいました。この本には、海の生き物がいっぱい出てくるので「イカレレ」っていう、楽器を作りました。これは、ツペラのアイディアで、ティッシュペーパーの箱に、足とかを付けてウクレレみたいにして演奏するんです。子供達のコール&レスポンスのすごさに驚きました。